OUTPUT STRATEGY / 2026.04.19 / 読了 約20分
#持株会#出口戦略#税金#50代
持株会を続けていたら、気づいたら自社株がとんでもない金額になっていました。奨励金もあるし、このままでいいか——そう思っていた50代会社員の私が、ある日リスクに気づいて動き出した記録です。
この記事でわかること
- 持株会に潜む「集中リスク」の正体
- 売却時にかかる 20.315% の税金の仕組み
- 「引き出す」と「売却」の違い
- 私が設計中の 4つの出口戦略
1社集中
給料も株も勤務先に依存
20.315%
譲渡益にかかる税率
4つの選択肢
本ブログで設計
本ブログで設計する 4つの出口戦略
01
持株会の出口
02
401Kの出口
03
インデックス
投資の出口
04
高配当株
投資の出口
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01 / 05問題提起:持株会のリスクとは
持株会って、正直おいしい制度です。会社が奨励金を上乗せしてくれるので、たとえば奨励金率10%なら、1万円積み立てるだけで1万1千円分の株が買えます。強制的に貯まるし、手数料もかからない。
でも、ここに落とし穴があります。
給料も、株も、同じ会社に依存している。
会社の業績が悪化したとき、給料が下がるリスクと、株価が下がるリスクが同時にやってきます。最悪の場合、会社が倒産すれば給料も株もゼロになる。これを「集中リスク」といいます。
FPの勉強をしていたときに、教科書で読んだことがありました。なのに、私は13年間、自分のこととして考えていませんでした。
もうひとつ、私が気になっているのが業界の成長性です。
私が勤めているのは、生活インフラに近い業種です。安定はしているかもしれない。でも、今後10〜20年で大きく成長するイメージが、正直持てないでいます。
一方で、日経平均はインフレ時代に入り、長期的な上昇トレンドにあると私は見ています。同じ株式投資をするなら、成長が期待できる銘柄や指数に資金を振り向けたほうがいいのではないか。
50代という年齢も、背中を押しました。老後まであと10〜15年。資産を組み替えるなら、今しかない。
そう思って、動き出すことにしました。
02 / 05「引き出す」って何?初心者向け解説
さて、「持株会の株を動かす」と言っても、最初に私が戸惑ったのが「引き出す」という言葉でした。
売却?換金?それとも別の何か?
結論から言うと、引き出し=売却ではありません。
持株会の株を「引き出す」とは、持株会という積み立ての仕組みの中に眠っている株を、自分の証券口座に移管する手続きのことです。引き出した時点では売っていないので、税金も発生しません。
イメージとしてはこんな感じです。
持株会の口座(会社管理) → 自分の証券口座(自分で管理)
株はそのまま、置き場所が変わるだけ。
移管先は、会社指定の証券会社になります。多くの場合、会社が契約している大手証券会社の口座が移管先になります。私の場合は野村証券でした。
私は実際に、まず一部だけ引き出してみました。全部を一度に動かすのは、税金面でも心理的にも怖い。なので、まずは少額から試してみることにしました。実際にやってみると、手続き自体はそれほど難しくありませんでした。具体的な手順は次の記事で詳しく紹介します。
引き出した後、どうするの?
野村証券の口座に移管された株は、そこで売却することができます。なお、野村証券からネット証券に株のまま移管する方法もありますが、野村証券側で移管手数料がかかる場合があります。現金で売却してからネット証券に振り込むほうが、手数料ゼロでシンプルです。
03 / 05売却時の税金について
持株会の株を引き出して、野村証券の口座で売却する。ここで避けて通れないのが税金の話です。
売却益に対して約20%の税金がかかります。(所得税15%・住民税5%・復興特別所得税0.315% = 合計20.315%)
Q. NISAじゃないの?
持株会で積み立てた株は、NISA口座の対象外です。つまり、売却益は全額課税対象になります。これはさすがに無視できない金額になる可能性があります。
Q. 取得単価ってどうやって計算するの?
持株会は毎月少しずつ積み立てているので、買った時期によって単価がバラバラです。この場合、総平均法による平均取得単価で計算します。
総投資金額 ÷ 総株数 = 平均取得単価
野村証券の口座画面で確認できるはずなので、まず自分の平均取得単価を把握することが第一歩です。
Q. 一気に売るか、少しずつ売るか
一気に売ると、その年の譲渡益が大きくなり、税金も一度に発生します。数年に分けて少しずつ売ると、1年あたりの税負担を分散できます。段階を踏んで少しずつ売却していくほうが、精神的にも税金的にも現実的だと感じています。
Q. 確定申告はどうなるの?
特定口座(源泉徴収あり)で売却する場合は、証券会社が自動的に税金を差し引いてくれるので、確定申告は不要です。ただし、複数の口座をまたいで損益通算したい場合などは確定申告が必要になります。金額が大きくなってきたら税理士に相談することも選択肢のひとつです。
税金の詳細シミュレーションは別記事で、私自身のケースを使って計算した記事を書く予定です。お楽しみに。
04 / 05ネット証券口座を作る
野村証券で売却して現金になった。さて、次はどこで運用するか。
私が選んだのはネット証券です。現在、楽天証券とSBI証券の両方に口座を持っています。
なぜ野村証券のままではダメなのか
ひとつは売買手数料の高さです。ネット証券と比べると、同じ取引をするのにかかるコストが大きく違います。長期投資において、コストの差は最終的な資産額に大きく影響します。
もうひとつは使いやすさです。ネット証券はスマホアプリが充実していて、いつでもどこでも資産状況を確認・取引できます。
楽天証券とSBI証券、どちらがいいの?
楽天証券は、楽天経済圏をすでに活用している人には特に相性が良いです。SBI証券は、国内最大手のネット証券で、取扱商品の豊富さと手数料の安さが魅力です。
どちらか一方から始めるなら、楽天ユーザーは楽天証券、それ以外はSBI証券が無難です。ただ、両方作っておいて損はありません。口座維持手数料はどちらも無料です。
口座開設は意外と簡単です
スマホひとつで申し込みができ、マイナンバーカードがあればその場で本人確認も完了します。最短で翌営業日から取引できるケースもあります。具体的な開設手順は、次の記事で画面キャプチャ付きで丁寧に解説する予定です。
ネット証券口座を作ったら、何を買うのか
持株会で積み上げた資金を、どこに振り向けるか。インデックス投資なのか、高配当株なのか、それとも別の選択肢なのか。私自身もまだ設計中です。その思考過程も含めて、このブログで全部公開していきます。
05 / 05まとめ・このブログでやること宣言
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
改めて、この記事でお伝えしたかったことを整理します。
- 持株会は奨励金があっておいしい制度だが、「集中リスク」がある
- 持株会の株を動かす第一歩は「売却」ではなく「引き出し」
- 引き出した株は証券会社の口座で売却できるが、約20.315%の税金がかかる
- 売却後の運用先として、ネット証券口座を作っておくと動きやすい
どれも、知っているようで意外と知らなかったことではないでしょうか。FPを勉強していた私自身が、長年見落としていたのですから(笑)。
このブログでやっていくこと
私はこれから、自分自身のファイナンシャルアドバイザーとして、以下の4つの出口戦略を設計していきます。
持株会の出口
とんでもない金額になった自社株を、どう分散・現金化していくか
401Kの出口
確定拠出年金は受け取り方次第で税金が大きく変わる
インデックス投資の出口
積み上げた資産をどう取り崩すか、4%ルールは日本で通用するか
高配当株投資の出口
配当生活を前提にしたポートフォリオ設計と税制の最適化
どれも、50代会社員が老後を見据えて真剣に考えなければならないテーマです。そして、これを丁寧に書いているブログが、日本にほとんどない。
だから書きます。自分のために。そして、同じ状況で悩んでいる誰かのために。
完璧な答えは持っていません。でも、実際に動きながら考えたことを、全部ここに残していきます。
第2回 | 実録・手続き編
持株会の株を「引き出す」手続き、実際にやってみた【野村証券編】
引き出しの申請方法、かかった日数、実際の画面イメージまで、リアルにお伝えします。
続きを読む →このブログが、あなたの背中をそっと押せたら嬉しいです。
一緒に、出口戦略を考えていきましょう。
シリーズ予告
- 第2回:持株会の株を「引き出す」手続き、実際にやってみた【野村証券編】
- 第3回:売却時の税金はいくらかかる?計算してみた
- 第3.5回:野村証券で売るべきか、ネット証券に移管してから売るべきか、計算してみた
- 第4回:ネット証券口座の作り方【楽天・SBI比較】
- 第5回:引き出した後、どう動かすか
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あきぷー FP2級
50代・上場企業勤務の会社員。元商品先物営業、FP2級保有。気づけば持株会で積み上がった自社株の「出口」を、自分自身のファイナンシャルアドバイザーとして等身大で記録するブログの書き手。夫と小学生の息子と3人暮らし。
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